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認定実務実習指導薬剤師認定制度編 | 認定薬剤師になるには

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認定実務実習薬剤師証

認定実務実習指導薬剤師認定制度は、公益財団法人日本薬剤師研修センターが認定する特定領域認定制度に属する認定薬剤師制度です。6年制の薬学生に対して、医療の現場において、実習の際に薬学生に指導にあたることのできる薬剤師を認定するための制度となっています。

こちらの制度は、5年以上の実務経験が必須かつ研修受講が必要となっていますので、生涯研修認定制度より敷居が高いかもしれません。また、指導医の薬剤師版でもありますので、活用の場は限られているかもしれませんが、薬学生の半年間の実務研修が必修となった今、需要は多いのも現状です。

この認定を受けるには、まずは、養成研修を修了する必要がありますが、
この養成研修の受講資格が定められており、
・実務経験
・勤務状況
・勤務先
の3点でそれぞれ条件が決まっております。

まず、養成研修の受講資格の実務経験については、
5年以上となっております。ただし、6年制の薬学教育を受けて薬剤師になった方は、実務経験が3年以上でも、先行して研修を受講することができます。ただし、認定申請は、5年経過してからしか行うことができません。

次に、勤務状況は、受講する時点において、病院もしくは薬局で継続して3年以上勤務しており、現在も病院または薬局に勤務していることが必要です。派遣薬剤師でも3年以上で受講資格はありますが、単発の薬剤師派遣などで、転々と勤務地を変えてる方には受講資格はなく、また、過去に3年連続勤務していても、受講資格はありません。現在進行形で、病院か薬局に3年以上、継続して薬剤師として勤務していることが重要です。

勤務先については、努力目標的に必須ではありませんが、推奨されているのが
病院の場合・・・薬剤管理指導業務を実施し、院外処方箋の発行を推進している病院か、一般社団法人日本病院薬剤師会賠償責任保険(施設契約)もしくは、同等の賠償責任保険に加入している病院
薬局の場合・・・保険薬局であることや、一般用医薬品及び医療関連用品の販売を行っている薬局、在宅患者訪問薬剤管理指導を実施している薬局、麻薬小売業免許を有している薬局、薬剤師賠償責任保険または、これと同等の賠償責任保険に加入している薬局
が望ましいとされています。
また、公益社団法人日本薬剤師会や一般社団法人日本病院薬剤師会などの生涯研修認定薬剤師のシステムや認定を取得している薬剤師であることが望ましいとされています。別ページで生涯研修認定薬剤師の認定を受けてからステップアップするための制度とも言えそうです。

上記のような養成研修の受講資格を満たせば、認定取得のための養成研修を受けることができます。養成研修は、ワークショップの形式の研修と、講習会形式の研修の2つがあり、これらを全て修了するのが認定申請の条件となっています。

これらを全て満たして初めて認定申請が可能です。この認定実務実習指導薬剤師認定は、実務経験なども見られることから、認定申請時に、研修の修了証とは別に、市販の用紙でいいので、履歴書を提出する必要があり、そこに職歴、実務経験を記載する必要があります。認定申請は、審査制となっており、これまでの実務経験や現在の勤務状況が審査されるようです。

認定申請にかかる手数料は、5143円。一度認定されると6年間有効です。ちなみに、更新間近になっても個別の連絡は行っていないそうなのでご注意を。また、更新時にも、また審査があり、6年間の認定期間中に3年以上継続的に病院または薬局に勤務しており、申請時、直近で1年以上継続的に病院または薬局に勤務していることが必要です。更新時にも5143円費用が発生します。

最新の要項は、以下の日本薬剤研修センターのページをご確認ください。
http://www.jpec.or.jp/nintei/ninteijitumu/
  

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